2018.1.29 第15話

農家さんの仕事がしたい

農家さん、漁師さん、森や木に携わる人。一次産業の仕事をもっとしたい。もちろん、papaがその仕事を。ということではなく「デザイン」でもっと関わってゆきたいということ。今までもそういう仕事がなかったわけではないが、その多くは既に「モノ(商品)」は出来上がっていて「販売促進」のためのデザインだった。パッケージング。ブランディング。それが「仕事」なのだが、、、。もっと、生産者の奥底の本音や想いを「ことばとかたち」に引き出していきたい。
 
先々週、先週と「テレマークスキー」の話を書いていたが、想いの中心は「物事の根っこ。」鎧や装飾を取り除いてみることで「本質」が見えてくるのではないだろうか。ということだった。消費経済や人の暮らしの「根っこ」の部分「一次産業」にも、流通や販売、サービスといった、二次産業三次産業の都合というものに(寄る)ところがあるとしたら(あるのだと思うのだが)それらを取り除くというよりは、一度原点(本音)に戻ってみることで、新たな「何か?」が見えてくるのではないだろうか?エンドユーザーは本当は「本質」を求めているのだと思うのだが。
 
里山の原風景が好きだ。田畑が広がる先に新緑に萌える山々。初夏の北海道の里山は格別だ。本州にはない色なのだ。その土地その土地に個性があり、ならではの作物がある。自然との長い付き合いの中の経験と知恵、工夫、苦労、喜び。いっぱいの色んなことがあるんだと思う。いままでのこと。これからのこと。土のこと。水のこと。機械化できること。しないこと。農薬のこと、、、。そんなお話をいっぱい聞いて、商品開発の前段階から関わってゆけたらと思う。地元の人たちが気付いていない魅力や消費者が知りたかったこと。地方の底力を胸を張って、ことばに、形にする。その土地の原風景を壊すことなく、都会に媚びることなく。でも、自分も生活者(消費者)の立場でありながら、双方の架け橋、パイプ役になりたい。
 
決して、農家さんや漁師さん山や?さんの仕事を「きちんと知っている」わけではない。自然の力に翻弄される経験や痛みを共有したわけでもない。でも「本物」は美味しい。「本物」が好きだ。
 
農家さんたちも「デザイナー」に好きなことを言ったり聞いたりしたくはないだろうか?農家テレマーカーや漁師テレマーカーもいるらしいし。雪山などご一緒できるとなお嬉しい。
 
地べたに足をつけた仕事に憧れる。その地べたに足をつけた仕事に地に足つけて「デザイン」したいと思う。
 
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