2018.4.2 第24話

システム手帳日記

またまた、古〜〜いお話。26年前の3月。
1992年、旭川西武広告制作室VISION。チームとしての社員表彰を受けた。確か、日本百貨店協議会での広告賞をいただいたことでの社内表彰だったと思う。まぁ〜、「持ち回り」的な感もありながらも、それは嬉しいことで。10万円だったかな。
 
コピーライターの山本くんが言い出した。「たなかさ〜ん、社員表彰を受けたからってただみんなで飯食うのも芸がないんでないかい。」〝芸がないんでないかい?〟死語だな(笑)。何かもうちょっと考えようではないかと。山本くん:「僕らも、もう少し社会人として自覚を持つというか?賞金で記念になるもの買うとか。」「システム手帳なんかどうですか?」
 
確かに、その当時、西武の販促との打ち合わせは、コピーライターは原稿用紙。デザイナーはPM PAD(デッサンノート)を持って打ち合わせに行っていた。クリエーターはこのスタイルでいいと、斜に構えていたのかもしれない。「システム手帳!Bindex!いいね!」フレッシャーズ向けの広告展開では必ずピックアップされるアイテムだったが、我々は誰も持っていなかった。
 
それぞれが好みのものを選んで購入した。価格は現在とほとんど変わらなかったと思う、牛革のしっかりしたもので、2万円前後だ。30過ぎて、やっと一人前の社会人になったような気がした。違う違う!これをどう活用していくかだぞ。
 
デザイナーらしく使わなくてはいけない。もちろんスケジュール、打ち合わせのメモ、思いついたヴィジュアルイメージのエスキース。住所録。日本地図。世界地図。オプションツールもたくさんあってどんどん分厚くなっていく。こういうことではないなと思うのだが。
 
ただ、常に持ち歩くことで、必然的にカレンダーにメモを入れていくようになる。一日の終わりに確認する。本日一番印象的な出来事を、イラストにしてみた。ボールペンの線画を描いて、色鉛筆で着色する。随分と可愛らしいではないか!
 
一日の終わりに、2〜3行の走り書きとイラスト。イラストは毎日ではないのだが、思いついたとき気分が乗ったときに描いていった。最近は「パパスデザインの素」にイラストのエネルギーを奪われているが、、、。手帳日記はなんとまだ続いている。イラスト内のはめ込んであるページは「本物」です。21年前、ログハウスに引越ししたばかり、4月のページ。
愛ちゃん新中学生。優ちゃん三年生。お隣から、毛ガニも頂いたらしい。笑
 
◀︎第23話へ  第25話へ▶︎